雑記

【書籍紹介】「アイデアのつくり方」その2 実践編

以前、ご紹介した書籍「アイデアのつくり方」

今回は紹介されている手法を私の視点で解説してみたいと思います。

既存の要素を組み合わせること

小説や漫画などの創作活動でもよく言われることですけど、

今まで存在しなかった、完全なオリジナルのストーリーを作ることは不可能、

現代の物語は、過去に語られてきた物語、神話や寓話の組み合わせだとよく言われます。

作者も「アイデアは新しい組み合わせだ」と言っています。

カード牽引法

そこで筆者は「アイデア」=「新しい組み合わせ」を意識的におこなう技法として、

『カード牽引法』を紹介しています。

3インチ(7.5センチ)×5インチ(12.7センチ)の羅線の入った白いカードを用意し、集めてきた知識を項目ごとに、この白いカードに記入するだけ。

様々な情報をカードに記して収集していくうちに、知識を分類、

整理整頓できるようになる。

探偵の手法を例に、この手法が有効なことを裏付けています。

確かに、シャーロック・ホームズが新聞のスクラップを並べて、思考している様子は印象にありますね。

この『カード牽引法』を下記の5段階で実践していきます。

アイデアのつくり方①データ(資料)集め

アイデアづくりで最初にやることは、データを集めることだそうです。

前項目で紹介した『カード牽引法』

私なりに解釈した結論は、とにかく色んな情報やデータを集める

ということです。

アイデアのつくり方②データの咀嚼

お互いに関係のありそうなデータを一か所に集め、集めた理由を一枚のカードに記します。

要するにグループ分けですね。

このようなグループをたくさん作り、さらにグループ同士をグルーピングしていきます。

これを繰り返していくそうです。

データに関する思考を深めるイメージでしょうか?

カードを上下左右色んな組み合わせを並べて考える。

そして、作者はその時浮かんだ小さな考え、まだ形になっていない小さなアイデアを

書とめよ、と言います。

それがどんなに突飛で不完全な物であっても、全て書き残すべしと。

これがアイデアの前兆なのだ、と。

アイデアのつくり方③データの組み合わせ

ここまできたら、一度すべての問題を心の外に放り出せと言っています。

前段階でやってきたことを考えるな、一旦、忘れろということです。

これまでの思考してきたことが、

無意識の領域で勝手にはたらきだすのを待つ

のだそうです。

その効果的な方法として、音楽を聴いたり、映画や劇場で演劇をみたり、

芸術的な活動に身を置くことを進めています。

そういえば、シャーロック・ホームズもよく、事件の真っ最中にバイオリンを弾いたり、音楽を聴いたりするシーンがありますね。

まさに、この無意識のはたらきを待っている時間だったのですね。

アイデアのつくり方④ユーレカ(発見した!)の瞬間

前の3段階をやり遂げたら、おのずとこの第4段階に到達すると言っています。

それも突然、関係のない事をしているときに。

まさにアイデアが浮かぶ、という状態。

この状態に持ち込むために、前の3段階を踏んできたという事ですね。

ちなみにこれを『美的直観』というそうです。

意識をせずに「常にそれを考えていること」。

いかにアイデアを作るのに準備が大事か、ということなのでしょうね。

天才といわれる人たちは、この『美的直観』力を

自然と持ち合わせている人たちのことなのでしょうね。

アイデアのつくり方⑤アイデアのチェック

「現実の有用性に合致させるために最終的にアイデアを具体化し、展開させる段階」

最後に、アイデアを実用的にものにする段階。

ここで、多くのアイデアが消え去っていくことが多い、と言っています。

確かに、似たような経験は誰でもありますよね。

面白い事を思いついた!と思っても、数時間後や翌朝、思い返すと、

全然つまらない事だった、みたいなこと。

でも、筆者はここで諦めてはいけない、と言っています。

よく観察して、検証して、具体化して、展開させる。

時間をかけて生み出したかわいい我が子(アイデア)を

大事に育てよう、と解釈しました。

あとは実践あるのみ

ここまで読み解いていったら、アイデアのつくり方が

少し見えてきた気がしました。

でも、ここで終わったっら今までと同じ。

参考にこの本について記述している方々のブログなども読みましたが、

実践している人はほとんどいないようです。

ということで、引き続き、本の考察を深めながら、

実際に前述の5段階を実践していこうと思います。

まその時は、また、お付き合い下さい。

最後までお読みいただき本当にありがとうございました。